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今回取り上げるのは、BIGBANGのG-DRAGONが数日前にインスタにアップしていたこの写真。
2冊の本が並んでいます。
①左の赤い本「단테의 신곡, 에피소드와 함께 읽기」
タイトル:ダンテの神曲, エピソードと共に読む
著者:チャ・ギテ
出版:2015年2月25日
【NAVER本情報「ダンテの神曲, エピソードと共に読む」より】
こちらの本は存じ上げませんでした…
②右の白×青の本「아프니까 청춘이다 인생 앞에 홀로 선 젊은 그대에게」
タイトル:つらいから青春だ 人生の前にひとり立ち向かう若い君へ
著者:キム・ナンド
出版:2010年12月24日
【NAVER本情報「つらいから青春だ 人生の前にひとり立ち向かう若い君へ」より】
②の「つらいから青春だ」は2010年に韓国で発売され、大学生を中心に大ヒットした自己啓発本(というより著者のエッセイ?)です。
私も1冊持っていて、内容も素敵だったので「いつかブログに書こう」と思いながら何もできずにいました…
今回G-DRAGONのインスタ投稿を見て、「あージヨンに先を越された!」と思いました。笑
できることなら、G-DRAGONの投稿より先にブログにアップしておきたかった…
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という訳で、今回は「つらいから青春だ」という本について書いてみようと思います。
1. 「つらいから青春だ」とは
2. 著者キム・ナンド先生
3. 大学生を中心に大ヒット
4. 名言を紹介
5. 日本語版もあるよ
6. 最後に
1. 「つらいから青春だ」とは
まずは「つらいから青春だ」という本について、簡単に書いてみようと思います。
↓↓私が持っている現物の写真を貼ります。
表紙の一番下の箇所に、黄色で書いてある文字を訳すと…
ソウル大学の学生たちが選んだ最高の講義、最高のメンター(指導者)
キム・ナンド教授の人生の講義室
となります。
大学生たちを中心とした20代の若者たちに、ソウル大学のキム・ナンド教授がさまざまなアドバイスを送っている本…といった感じの内容です。
恋愛、人間関係、就職、自己実現などなど若者特有の悩みにキム・ナンド先生が優しく温かく答えてくれています。
6, 7年ほど前の本になりますが、韓国の若者の多くが読んだのではないかと思います。
「韓国の若者の必読書」と言っても過言ではないかと。
2. 著者キム・ナンド先生
著者のキム・ナンドさんは1997年からソウル大学の生活科学大学・消費者学科の教授をつとめています。
2009年から毎年出版している「トレンドコリア」シリーズでも有名な、消費者学(日本では聞きなれませんが「消費トレンド分析」と解釈してよいかと)の教授です。
ちなみに、2016年の年末に韓国で「トレンドコリア2017」を購入し、読み終わったらこのブログに書こうと思っていたのですが…
↓↓とりあえず気になった箇所にはポストイットを貼っている…笑
まだ1/4ほどしか読めていません。涙
「トレンドコリア」は毎回、前年の内容を検証し、今年のトレンドを分析する…という内容です。
私は日本に戻ってきてもう7年ほど経ってしまったので、最新の韓国の情報をインプットするのに大助かりです。
1冊に「去年の振り返り&今年のトレンド予想」がまとめられていて、とっても勉強になります。
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3. 大学生を中心に大ヒット
ソウル大学の学生たちに「最高の講義」に選ばれるなど、学生たちから人気の高いキム・ナンド教授。
普段からよく学生たちの相談にものっているようです。
学生たちと距離が近いキム・ナンド教授だからこそ、等身大の若者たちの悩みにここまで的を得たアドバイスを送れるのかなぁと思いました。
そこに自身の専門でもある「トレンド分析」が加わっているので、ただの「優しいアドバイス」ではなく社会情勢などとも理論的にリンクされた内容になっています。
不思議な説得力があります。
日本でもよく知られていますが、韓国は学歴社会です。
いい大学に入れたとしても、日本をはるかに上回る就職難です。
人口が少なく国の面積も小さいため、「成功」とされる椅子がとっても少ないんですよね。
その椅子に座るために、若者たちは日々過酷な競争を強いられています。
男子は兵役の義務があり、女子は過度な外見至上主義のため整形を繰り返す…
そういった面では生きづらい社会なのかもしれません。
悩みや不安だらけの20代前半の若者たちに、キム・ナンド教授の「つらいから青春だ」がグサッと胸に刺さったんですね。
私もそのひとりです。
「つらいから青春だ」を読んで、とても励まされました。
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4. 名言を紹介
「つらいから青春だ」に書かれている名言を紹介してみたいと思います。
青字で書かれている内容は…
그렇다, 스물넷이 고작
아침 7시12분이다.
집을 막 나서려는 순간이다.そうだ, 24はせいぜい
朝7時12分だ。
家を出ようとする瞬間だ。「つらいから青春だ」キム・ナンド書, 2010年, page 19
人生を24時間に置き換えての言葉です。
80年生きると仮定すると、24歳はせいぜい朝の7時12分だそうです。
やっと家を出発する時間…
人生はまだまだ先が長いのだから、24歳の時点でどの大学にいるとか、どんなスペックがあるかとかでは決まらない。
ようやく1日の始まりを迎え家を出る時間のようなものだよ。
ということですね。
ちなみにですが、韓国(特にソウル大学のような名門)は浪人がとても多く、さらに男子は大学生の間に約2年間の兵役につく人がほとんどです。
さらに休学や留学が本当に多いので、男子は24歳で大学生が当たり前ですし、女子も24歳で大学生がたくさんいます。
あと2つ、気になった箇所を抜き出して訳してみました。
もし君が深い奈落で挫折する時が来たら、この一言を思い出してほしい。
死にたくなるくらいつらい今日の君の日常が、誰かにとっては切実に願う一日だということを。「つらいから青春だ」キム・ナンド書, 2010年, page 136
若い頃の経済的余裕は、時として「毒」になりうる。
特にそれが自身が夢見る「業」によって得たものではない場合は、さらにそうだ。
~中略~重要なのはすぐに手に入る収入ではなく、一生をかけて成し遂げなければならない自身の夢だからだ。
~中略~お金より大切なもの、それは君の未来だ。「つらいから青春だ」キム・ナンド書, 2010年, page 281
20代前半の色々と悩んでいる時期に、「つらいから青春だ」に励まされ背中を押されました。
アラサーになった今パラパラと読み返してみても、「本当にその通りだなぁ」と思える内容ばかりです。
周りの大学生(いないけれど…)にぜひおすすめしたいですね。
あとは大学生の親御さんにもオススメかもしれません。
子供たちが何を考え何を悩んでいるのか、どんなアドバイスを送ればいいのか、とても参考になると思います。
5. 日本語版もあるよ
知らなかったのですが、日本語に翻訳されたものも出版されているようです。
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つらいから青春だ [ キム・ナンド ]
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この春から大学生になった方へのプレゼントにぴったりかも。
6. 最後に
「つらいから青春だ」が発売された2010年、G-DRAGONは21,22歳ぐらいだったはず。
G-DRAGONも、私と同じくこの「つらいから青春だ」世代です。
韓国のネットでは、ソロアルバム&ツアーを控えたこの時期に「つらいから青春だ」の写真がインスタにアップされたことから、「ソロ曲のタイトルや内容と関係あるのでは?」という憶測が飛び交っています。
G-DRAGONも読んだぐらい、韓国の若者の必読書「つらいから青春だ」。
気になった方はぜひチェックしてみてください。おすすめです。