今回は、私の韓国での留学生活を振り返って「一番辛かったこと」を書いてみたいと思います。
これから「韓国に留学したい」「韓国の大学に行きたい」と思っている方、参考にして頂ければなぁと思います。
それではまず、私の簡単な経歴を紹介します。
<経歴>
日本生まれ・日本育ちのただの日本人(韓国系ではありません)
2006年3月:地元の高校を卒業
2006年4月:ソウルにある大学付属の言語堂(韓国語学校)へ語学留学
2006年9月:語学留学中、ソウルにある大学の経営学部を受験し合格(外国人枠)
2007年3月:ソウルにある大学の経営学部に入学
2011年2月:大学の経営学部を無事卒業
最初は3か月だけの語学留学のつもりでソウルに行きましたが、だんだん楽しくなってしまい大学に入学してしまったという…
なりゆきに身を任せ、好きなようにやってみた結果、3か月のつもりが5年間(1年弱の語学留学+4年間の大学留学)のガチ留学になってしまいました。
それではここからが本題です。
「「韓国の大学で辛かったこと」」
一番つらかったのは断トツで「大学の勉強」、これに限ります。
①韓国語が分からない
+
②英語も分からない
+
③レベルの高い大学に入ってしまった
+
④成績にストイックすぎる韓国人学生と競争しなければならない
という①~④の4重苦でした。
4重苦について、ひとつずつ詳しく書いてみようと思います。
苦行①韓国語
語学堂時代には、単純に「韓国語の勉強」だけで十分でしたが、大学に入ると「韓国語で勉強」へと変わります。
専攻や教養の授業をすべて「韓国語で」受講し、ノートを取り、理解し、暗記し、レポートを作成し、試験を受けなければなりません。
↓↓1年生の時に受けていた、留学生のための韓国語クラスでの私の机の混雑っぷり
専攻の授業の方が難易度が高いと思いがちですが、私の場合は教養の方が韓国語の苦労が多かったように思います。
専攻の経営学は、テキストがほぼ英語の原書だったり、試験も英語が多かったこともあるかもしれません。
ただ4年間を通して経営学の授業をたくさん聞いていると、経営学関連の単語には慣れてくるんですよね。
教養は「韓国美術史」「北朝鮮の歴史と文化」「家庭看護」など、幅広く受講をしなければいけないため、その都度新しい分野の単語が出てきて大変でした。
スポンサーリンク
苦行②英語
外国人枠を利用して韓国の大学に入学する場合、レベルの高い大学に進む方が多いと思います。
「せっかく外国人枠を使えるなら、いい大学に入りたい」と考えるのは当たり前のことだと思います。
日本でも同じかもしれませんが、韓国のトップクラスの大学には帰国子女や子供のころから英語をみっちり勉強してきたような、英語ペラペラさんが本当にたくさんいます。
韓国には「外国語高校」という高校もあるのですが、外国語高校出身者は特に英語に強いですね。
そして本当に多いのが、上にも書きましたが帰国子女。
さらに韓国は日本よりも英語教育に熱心なことで知られています。
英語の基本的なレベルが、日本よりも断然上なんですよね。
私が日本で高校生だったころ、英語の成績はわりと優秀でした。
それでも韓国の大学では、英語のせいでさらに落ちこぼれました。
経営学部は特に、アメリカのテキストをそのまま使用する科目がほとんどで、テストも英語で出題されることが多かったんです。
↓↓専攻の講義で使ったパワーポイントの資料。英語ベースです。
「韓国に留学したのに、英語でもっと苦労した」これが率直な感想です。
韓国語ができない分にはまだ「外国人だから」と周りも許してくれる(気がする…)のですが、英語に関してはただの落ちこぼれでした。
授業で使う頻度は断然に英語より韓国語の方が高いのですが、「英語ができなくて恥ずかしい」と思う分英語のことで受けるストレスの方が大きかったように思います。
苦行③そもそものレベルの違い
自分を擁護するわけではありませんが、私は日本ではわりと勉強が得意な方でした…笑
それでも入学した大学は韓国でもトップクラスだったので、「外国人枠を使ったドーピング入学」であることは否定できません。苦笑
韓国語&英語の能力はさておき、そもそもレベルの高い大学に入ってしまったので授業についていくのが大変でした。
↓↓学校近くのバーガーキングで、電子辞書片手に頭を抱える2007年の私…笑
というよりついていけないまま4年が終わりました…
苦行④努力家ばかり
韓国語がダメ、英語もダメ、そもそもレベルも違う…そんな場違いな留学生だった私。
極めつけは努力の量の違いでした。
日本の大学は入学したらサークルやバイトに明け暮れ、就活をして卒業…というイメージがあります。
違っていたらごめんなさい。
韓国では、就職の際に大学の成績が大きく反映されます。
日本では大学の成績表を提出することもほぼないですよね。
韓国は大学1年生からの成績表を提出し、その成績が就活に大きく影響する為、みんな入学してからずーっと気を抜かずに課題や試験勉強に取り組んでいます。
↓↓2010年に小型PCを購入し、常に持ち歩いて課題をしていた私(後ろに見える山はナムサン&ソウルタワー)
左手に抱えているのが小型PCです。大学の構内にて。
上の3つに比べると、自分の気持ち次第で補える部分ではあるのですが、学期中は勉強漬けで苦しかったです。
スポンサーリンク
韓国の大学に入学したい方へのアドバイス3つ
入学したのはいいけれど、勉強についていけなくて休学したり辞めちゃったりする留学生も一部ですが周りにいました。
これは私の考えですが、韓国の大学を卒業するためには
①自分のレベルに合う学校に入ること
②興味を持って学べる専攻を選ぶこと
③「退学」という選択肢を持たないこと
この3つが大切だと思います。
ソウル大学に入っちゃってたら、きっと私は卒業できなかったはず…笑
あとは韓国の大学であること関係なく、もともと経営学にすごく興味があり、経営学の勉強自体はとっても楽しかったので何とか辛い勉強にも耐えれたのかなぁと思います。
興味のない学部に入っていたら、辛すぎて卒業まで辿り着かなかったと思います。
そして親や誰かに強制されたわけではなく、自分が選んだ道だったので「辞める」「退学する」という選択肢が頭の中にありませんでした。
どんなに大変でも「やり遂げる」という選択肢しかなかったので、卒業までがんばれたのかなぁと。
最後に
そして何より、韓国語も中途半端で落ちこぼれていた私を助けてくれた、韓国人のお友達がいたからこそ卒業できたのだと思います。
↓↓私の韓国語のレポートを添削してくれている、優しいユギョンオンニの右手
友達の助けなしでは絶対卒業できません。絶対です!
勉強は本当に大変でしたが、その分夏休みや冬休みは遊びほうけるのが韓国の大学生のキャンパスライフです。
私も大学時代はたくさん勉強もしましたが、たくさん遊びました。
そして大切な友達にも出会えたので、やっぱり韓国の大学に留学してよかったなぁと今でも思います。
以上、私個人のことになってしまいましたが、留学生活で一番辛かった大学での勉強について書いてみました。
また反響があれば、韓国留学について色々書いてみようと思います。
スポンサーリンク